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完全フィクション
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柔らかな光が差し込んできて手を伸ばしても届かない。
星空は変わらず瞬いていたとしても雲に遮られてしまう。

遠く離れた場所では通じる物なんてないのかもしれない。
だけど人々は努力する。誰もいないはずの、もしかしたら
徒労でしかないような努力を重ね続けている。

あなたが手を差し伸べてくれたとしたら
私は素直にその手を掴むことが出来るだろうか。
あなたの笑顔をまっすぐに見つめることが出来るだろうか。
それともあの瞬く光のように手を伸ばしても届かない、
そんな孤独と悲しみに打ちひしがれるのだろうか。

ひねくれて、壁を作った先に後悔が待っていた。
望んで壁を建てる事だってたくさんあるけれど
本当はあなたと愛を育んでみたかったんだよ。

間の悪さとタイミングの悪さと対応の悪さ。
全てが重なってしまったことが運命だとは思わない。
自分が悪いのです。外見だけでなくあなたの内面が
好きだったというのに。今も魅力を感じるのに。

もう届かない私の望む光。
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気がついたら一人でいるのに慣れていた。

チャンスがあっても自分から遠ざけるような行動を取り
いつの間にか共に道を歩むものすら遠ざけて。

いなくなってもいい人間はいるけれど。
大事であるがゆえにままならぬもので。

『ワ タ シ ハ ガ ラ ン ド ウ ノ ニ ン ギ ョ ウ ノ ヨ ウ デ』

寂しさを感じないだけにきっと空しさもここにはない。
感情の一つ一つが日に日に抜け落ちていくようだ。

めんどくさいのかな。そういうわけでもない?
心の中にあった灯火は既に消えてしまっている。
どこに向かって歩いたらいいのかわからない。

スポンジのように知識や経験を吸収しても。
例えば努力するための目標を提示されても。
生きる気力が湧いて来なければ何の意味も感じない。


暗闇の中、ひとつの椅子があって。


そこにぽつんと座っている。


たまに人が通り過ぎるけれど。


一緒に話して笑うけれど。


時が過ぎればまた一人。


これでいい。きっとこれが望む形。



















ぽつん。
ひょんなことがきっかけとなって心に闇が雫となって落ちる。
心に落ちた闇はゆっくりと広がり、浸食し、総てを飲み込む。
こうなった時の自分は別人なのかもしれない。

誰にでもある喜怒哀楽。それを超越した堕ちる『何か』。

「・・・・・頭痛が止まらない」

少しでも楽になりたくて、横になってみたり、思考を停止しようとする。
けれどもそんなこちらの思惑とは裏腹に、滝のように流れ込むマイナス思考。
弾けたら死を望むままに行動に移してしまいそうになる。

人生の半分以上、この謎の感覚に苛まれて来た。
眠る前になると色々な悪い事がフラッシュバックする。
その感覚に似ているかもしれない。

実態を捉えたからと言って何が解決するわけでもなく。
幸せだからと言って全てが消えるわけでもないのだ。
この感覚と一生戦い続けて行くのだろう。

そのトリガーを引いてしまわない様に
出来るだけ抗う努力に努めるまでだ。
水滴が蛇口からぽたぽたと落ちるから
蛇口を閉めて水を止める。

ああそういえば野菜が安かったな。
後で買って来ようか。それにしても眠いな。
めんどくさいからやめようか。食べなければ死ぬし。
死にたい俺にはちょうどいいな。餓死してもいい。

それでもどうやら腹は減るらしい。
お腹が大きな音を立てた。
最近TVを見ていないな。興味が無くなった。
つけていたとしても心はここにあらず
動く映像をただただ見つめるだけになるだろう。

ああそういえばポストを覗いてないな。
まあいいか。手紙が来るわけでもないし。
死ぬのも面倒くさいし生きるのも面倒くさい。

何もかも馬鹿馬鹿しい。植物人間にでもなってやろうか。
でも植物人間はちゃんと感覚があるらしいから
世話をしてくれてる人達の愚痴を聞くのは嫌だな。
だったら邪魔にならないように確実に死ねばいいじゃないか。

にしても手段が無い。どうする?誰かに殺してもらうか。
馬鹿馬鹿しい。殺し屋なんているわけないし誰も引き受けない。
いても法外な金額を吹っかけられるだけだ。死ぬのに
金を払うなんてどんな自虐嗜好だよ。どうでもいいや。
なんの感情も持てなくなってしまったよ。
ここにあるのは有体な言い方だけど空虚な抜け殻。
大事な物なんて何も無くなってしまった。
欲しい物すらも何も無くなってしまった。

欲しいと思うことはあるけれど
手に入らなくても別にいい。
どんな物にも終わりがあり、
別れがあるのだから。

君は今どうしてる?僕は君を見捨ててしまったよ。
だけどね、僕の感情も一緒に見捨ててしまったみたいだ。
今現在心に沸き起こるのは、フィルターを通したように
ぼやけたどこか冷め切った自分の物じゃないような感情。

自分に起きている事なのに、
まるでフィクションをみているようだ。

痛みや苦しみ、悲しみを心でじかに感じるよりは
麻痺させてぼんやりと感じたほうが楽だから。
だから涙も流れなくなった。本当の僕はいなくなった。
ここには何も無いよ。どこか他を当たってくれ。
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誕生日:
1987/01/14
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音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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