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完全フィクション
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少しでも違うと信じた私が馬鹿でした。
あなたも結局はそういう人で。

我が友を裏切って死に追いやった
人たちとなんら変わらないのですね。

物欲や利益が全てなら、そういう世界に生きればいい。
最後に残るものはただの虚しさでしかないだろうから。

今日も天に召された友たちに花を手向け、
自分を、人を裏切り続けるものたちに別れを告げる。

虚しくはないですか?上辺の海を泳いでいるのは。
真に信頼を持ったはずなのに自ら根絶する愚かな行為。

結局はそういうことなのです。口だけで生きる者たちの群れ。
生きているのが馬鹿馬鹿しくなるから、いつ死んでもいいように
独りで生きるのが気楽と言うことでしょう。楽園などありません。
目に見えるのは自分のことだけにしか興味のない異形の群れ。

でもそれでいいのかもしれません。
口だけで周りの人間を傷つけたりするよりは、
欲を、理を奪い合い生きて行く方がそれらしい。

私がいなくなっても、天に召されても、関係無いでしょうし
興味もなく知ることもないでしょうからひっそりと別れを告げます。

あなたには栄光の訪れることはないでしょうけど。残念ですね。
私の屍を前に、あなたがどんな表情をするのでしょうか。

自己満足を手に入れて物欲を満たし、あなたは満足でしょうから
きっと二度と見ることはないでしょうけど。心が醜い。
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「ぴったりとパズルのはまるような相手っていないものね。」

彼女は俺の後ろから声をかけてきた。

「やぁ。遅かったじゃないか。」

「そんなことはどうでもいいの。ロックを一杯いただけるかしら?」

俺の家に彼女を招くと、彼女は二時間遅れでやってきた。
彼女は特に悪びれた様子もなく、謝りもせず、俺の注いだ
バーボンのロックを一息に飲み干した。

「その割には俺の元によく来るね。」

彼女を少しからかうつもりで言ってみた。

「なんとなくよ。話をよく聴いてくれるし。」

「都合のいい男って所かな?」

「私だってあなたが・・・・・!」

途中で押し黙る。俺は彼女が好きだ。一度付き合ったこともある。
だけど彼女と俺の生きるスタンスは、一緒に生きていくには
すれ違いすぎたのだ。彼女の気持ちを半ば知りつつも、とぼける。

「俺がなんだって?」

「しらばっくれる所は変わってないのね。」

何年経っても、彼女は俺の元を訪れるのだろうか。
きっと理想の相手、とやらが見つかったら
こんなあやふやな関係も終わるのかもしれない。

カラン、と俺のグラスの氷が溶けて音を立てる。

「ロマンチックの欠片もないわね。」

彼女が自嘲気味に中空に微笑む。

「現実なんてそんなもんさ。夢を見ているんだよ。俺も君も。」

いつまでも決まった相手のいない二人が、
お互いの傷を舐めあうかのように、笑い合った。
まだ深夜にも辿り着かない、夜更けの晩に。
 「君には恋愛が向いてないんだよ。」

おかしなことを言う。何人もの異性とまぐわい、楽しんできた。
それなのに私に恋愛が向いてないなんて自分では思わない。

「だったらあなたは向いているの?」

「向いてないよ。」

彼がどうしてこんな話をしているのかわからない。
何より私と彼は恋仲ではないし、こんなこと言われる筋合いもない。

「君は独りでいることが好きだよね」

「あなただって独りの時間を大切にしてるじゃない。」

「そうだね。独りの時間はとても大事だ。」

「だったらあなたはなんでそんな指摘をするの?」

「君と近づきたいからだよ。君は僕に興味がないみたいだけれど。」

私は別に彼に興味がないわけじゃない。
今の時点で彼と恋愛をしようとは思ってないけれど。

「あなたの望む関係と、私の望む関係は違うわ。」

「知っているよ。だからもがいているんじゃないか。
君がもしも僕を愛してくれたなら、僕はどんなに嬉しいだろう。
でも、君に嫌われない作業で精一杯さ。」

「そんなことを言われても・・・・・・。」

私は俯いて、なんと言っていいかわからないので押し黙った。

「愛の言葉すら封じられた僕にはなす術がないんだ。」

彼は、寂しそうな、うつろな眼で、私を見て笑った、気がした。
自分の中の溜まっているいろいろなものをリセットして
なんてことは人生で何回繰り返したかわからない。
意志が弱く優柔不断でそれでいて暴走するからに他ならない。

何もかも経験をリセットして色々とやり直せたらなぁと思う。
だけれども経験そのものが大事なものと感じているから
それをフォーマットするのも無理な話ではある。

リフレッシュしようにも精神面というのは
そう簡単に言うことを聞いてくれるものでもなく。

色々と頭に抱えていてそれをなかったことにするのは至難の業だ。
自分をごまかすことなんて、絶対に出来ないからね。
いつぞやの会場に集まった『自称成功者』。
彼らがその会場で感じた苦渋を飲んだ後、
どのように人生をまっとうしたのだろうか。

プライドを持って生き抜いた彼らには、
本当の幸せが訪れることはなかった。
それどころか、慕われ、尊敬されつつも
最後まで孤独なままで天に召された。

以前よりももっと大きく、たくさんの冨や
名誉、権力、財力を手に入れることが出来た。

しかしながら彼らの心の中に満足は訪れただろうか?
残念ながら、先に述べた本当の幸せも、満足もなく。

なぜならば彼らはただ自分のエゴを積み重ねて、
なんら本質は変わることなく人生を終えたからだ。

それは、何も悪いことではない。だが、彼らの心に
最後に残ったものは、言いようのない『寂しさ』でしかなかった。

結局は何も変わらない。自分の本当に直すべき非は
なんら受け入れることはなかった。その先に何もないとしても。
求めるものは、つかの間のごまかしでしかないことに、
誰一人として気付かない。いや、認めたくなかったのだ。

どれほど強がっても、自分を奮い立たせて心に鎧を
着せたとしても、自分の心だけはごまかせない。

残るものは、何もなかった。
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37
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誕生日:
1987/01/14
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フリーター
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音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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