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今日は小説家の家に遊びに来た。
彼がしょっちゅう執筆しているので、
大概は俺が彼の家に遊びに行く。

彼はいつも背を向けながら、振り向くこともなく
俺と言葉を交わす。それを失礼だとも思わない。
彼は仕事をしているというのに、俺が遊びに行くのだから
逆に俺が失礼に当たるんじゃないかと思っていたが、
どうやら彼もまんざら悪い気はしていないようだ。

「むしろ誰かと会話していた方が、一人で考えて
いるよりもインスピレーションが刺激されるんだよ。」

とは彼の弁。

こうして今日もやってきて、仕上がった原稿を
出来た順に読ませてもらっている。

俺は彼の友達だが、彼の作品のファンでもある。

「いやあ、しかしおもしろい小説を書くよね。」

「そうかい?素直に嬉しいよ。」

「こういった話は実体験に基づいているのかい?」

「かけらを寄せ集めて創作しているだけさ。
ある出来事があったとして、登場人物の反応や
考えが僕の考えと=というわけではないよ。」

「文章の内容と君の心はリンクしていないってこと?」

「しているものもあるかもしれないが、
何しろ創作小説なんだから実体験は
ただのヒントやきっかけにすぎないね。」

「そうか。」

「うん。だから作品の内容が必ずしも僕の思想と
同じとは限らないんだ。よく勘違いする人はいるけどね。」

「確かに自分の考えだけを書いていたら、
同じような内容しか書けないか。」

「そういうこと。」

俺も勘違いしていた一人だな。
と、出された日本茶をすすりながら、
自分とは違う考えのキャラクターを
描く彼に、ますます興味を持った。
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プロフィール
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耕助
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1987/01/14
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フリーター
趣味:
音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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