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完全フィクション
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暗闇の中、ただ駆け抜け、

そして幕は開けた。

Open the gate,start my game.

全力疾走する僕の目には今、暗闇しか見えていない。
手を差し伸べられる事もあったが、それはまるで
対向車線のハイビームのように光は目を焼き、
鬱陶しく思いつつも振り払ってまた加速した。

例えばその差し伸べられた手を掴んでいたとしても
翻弄され、僕の望むものはそこには存在しないだろう。

迷うな。走れ。ただ前へ進む事こそが・・・。
突然、立ち止まって悩みが頭を支配し始める。
ダメだ。立ち止まるな。ここには何も無い。

意味なんて無くてもいい。ただひたすら走り続ける。
あるはずの無い、自分の目的地を目指して。
それが生けとし生けるもの全てに平等に訪れる、
死と言う名の終着駅に成り代わったとしても。

だれにわかってもらうつもりも無い。
これは自分の道だ。誰も責任が取れない、
自分だけが選択出来る唯ひとつの道。

加速だ。加速し続ける。光の速さを越えるほどに。
純度を増し、洗練され、自分と言う個を研ぎ澄ませて行く。
時には愛するものの為に。魂を吐き出し、大地に叩きつける。

地面から足が離れ、飛び立つが時が来ても。
自分自身の為に、究極の自分を目指して。
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私は、活字中毒のA子さん。筋少とか言うバンドのボーカルが
良く使っていた言葉から名付けられたあだ名だと教えてもらった。

ハルヒとか言うライトノベルに出てくるナントカ言う女の子の
名前を付けられそうになっていたので、それについては
お願いしてやめてもらった。いじめだとは思わないけれど。
アニメにもなってるらしいし、ちょっと恥ずかしいじゃない。

私はいつも、学校にいる時は教室の片隅で、
窓際に椅子を置いて休み時間とあらば本を読んでいる。

他の人と話すのは楽しいし、そういう時はしおりが活躍する。
友達の名前じゃないよ?本の間に挟むしおり。このしおりが
ボロボロになるまで使うんだけど、コレクションとして色々
集めたりもしてるんだ。買いに行くとついつい目移りしちゃう。

物心つく前から本を読むのは好きだったらしく、昼でも夜でも
所構わず読んでいたので、眼鏡は必須になってしまった。
コンタクトって怖いのよね。異物を目に入れて痛くないのかしら。

結構ネットで文章を読んだりするのも好きなんだけど、
紙媒体は無くなったら寂しくなるから残して欲しいな。

CDに縋り付いてるミュージシャンみたいだけど、人生でこんなにも
愛着のある本を、この世から無くしてしまうなんてあまりにも冷たすぎる。
レコードでわざわざ出す人いるじゃない。気持ち的にはあんな感じかな。

まあ私はそんなこと言いながら、本を読む時にiPodで音楽も
聴いたりするんだけどさ。でもCDは無くして欲しく無いと思ってるよ。

形のあるものって、素晴らしいと思う。愛着が沸きやすいし、ありがたみがある。
作家のみなさんには諦めず、どんどん本を出して欲しい。もちろんお金の面で
大変なんだろうけど、自費出版でもいいから、この世に残して欲しい。

それが、活字中毒のA子さんからの切なるお願いです。
・・・荒野だった。一面の。最早そこにあった全てが
夢幻であったかのように何も残されていない。廃墟ですらも。

かろうじて水が残っているだけでも救いがあるのかもしれない。
否、この状態で救いを考えているこの頭こそがどうかしている。

我々は戦った。自分の為。家族の為。他人の為。何かの為。
それは恐ろしく意味のあることであったが、今となっては、
全てが終わってしまった今となってはその意味も無くなってしまった。

君は自分の為ではなく、大切な人たちの為にもがき苦しみ、
絶望を繰り返し、それでも君の出来る事を尽くして前を見ていた。
それはとても形容しがたい、形の無い美しさを携えていた。

「虚しいね・・・。」

君は呟いた。今までの努力が?それとも今のこの状況が?
全てが終わった、結末の後に、問い質す気にもなれなかった。

人は過ちを繰り返す。だから君は泣いているんだね。
そして、結果的に何の力にもなれなかった自分に。

程なくして命は全て終わるだろう。そしてこの場から消える。
何も無くなった世界。虚無の舞台の上に役者は要らない。

全てが終わった後は、雨が降っていた。この場所だけなのか
それとも世界中に涙のように降り注いでいるのかもわからない。

不意に出来た水溜りの上に立つ、この結末の後に場違いな
可愛らしい出で立ちの君は、この世の全てを悲しんで泣いた。
もうなくなってしまったのだから、この世の全てと言っても何も無いけど。

そんな、可愛らしい出で立ちに身を包み、裾を掴んで、悔しいのか
悲しいのかわからない表情で下を向いて泣く君は、この雨に打たれて
水たまりの上に立つ君は、全てが終わってしまったと言うのに
不謹慎ながらも、とても美しいと思ってしまった。

きっとそれは最後になる、心からの感動なのだと思う。
その光景を焼き付けるように目を見開いた後、平和だった
あの頃、失敗ばかりしていた君の悲しそうな顔や、何をしたら
いいのかわからない寝起きの退屈そうな顔を、ひとつひとつ
振り返るようにして、最後になるかもしれないのに、目を閉じた。
「うぃ~っす」

「おお、お疲れさん」

「どうだい調子は。」

「悪いわけがなかろうて。」

「いつまで続くんだろうねえ。」

「全生物が滅びでもしなければ続くんじゃない?」

「ああ、なるほど・・・その通りかもね。」

「大丈夫?」

「いやあ、精神的に参ってしまってね。時々人間が羨ましくなるよ。」

「崇め奉られてるのはありがたいけどね。」

「終わりのある人生ってものがどれだけありがたい事なのか。自分の意思で変えることも出来れば逃げる事も出来る。非常に羨ましいよ。」

「我々の選択肢はたった一つだからねえ。」

「なかなか我々を滅ぼそうなんてのもいないだろうし。」

「悪魔だって今は落ち着いちゃってるもんね。」

「別に誰も望んで争いたくは無いんだろう。・・・て事は結局は滅びたくはないのかな。」

「矛盾しているねえw」

「そうだな。しかし安定しているからこそ考える事もある。ただそれだけだよ。」

「満足って、ひとつのゴールだからね。退屈を感じるのもわかる。」

「人間を見ていると、生きてるって感じがするよ。」

「まさしく生きてるわけだしねえ。だから死ぬ事だって出来る。」

「我々は、生きていないんだろうか。」

「君のその様子を見ていると、どうやら死んでいるようだけど。」

「だけど、それすら適わない・・・。望んでいるわけではないのだけれど。」

「やるべき事をこなさなきゃ。」

「そうだな。」

神々の戯れ言。
「大体さあ」

「何?」


「人間も浅はかだよね。」


「いきなりどうしたw」


「いや、私たちが人間にわかりやすいように人間の形で現れてやってるって事、少し考えれば気付きそうなもんじゃない?」


「それ以前に本当に見えてるのかって話だけどね。」


「大体あんた火の車輪ってw」


「いやあんただって羽邪魔じゃないの?」


「邪魔だよ?でも天使って言ったら羽でしょ。」


「確かにそうなんだけどさ。」


「天使にもハッタリは必要でしょ。」


「わからないでもない。」


「普通に考えて神様が空飛ぶのに二枚で十分な生物を作ってるんだからさあ。」


「え、それって楽なんじゃないの?」


「割と神経使うよ?ぶつからないように。」


「初歩的問題w」


「いやでもあんたなんか悪魔とか妖怪とか言われても仕方ないよね?」


「下界でも天界でも、個性は大事だと思う。それが俺の正義(ジャスティス)」


「いや、確かにあんた正義そのものだけどね?いやあんた某下界掲示板の見すぎじゃないの?w」


「人間って、本当に面白いんだよね。色々。」


「確かに。合理的じゃないしね。」


「天使が合理的じゃない姿をしてるんだから、私たちも人間を責められないわけで。」


「それは言えてる。」


「終末まで暇だしね。」


「ねー。」


今日も天界は平和だった。
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1987/01/14
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自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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