完全フィクション
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
どこまでも続くらせん階段を、私は登り続けている。
一体どれだけ歩いたのだろう。私はいつどんな理由でここを登り始めたのかすら忘れてしまった。
そしてどこまで、いつまで登れば頂上に辿り着けるのかもわからない。もちろん引き返すなんて無駄な事は考えたくも無い。
階段の両側にはしっかりとした壁があって今来た道を振り返るか、これから行く道を見上げるかぐらいしか出来ない。
「…少し疲れたな。」
階段を段違いに椅子代わりにして休む事にした。
登る事に夢中だったせいか、お腹も空かなかったからなのか、一体私は食事をどうしてしまったのだろう。何も考えていなかった。無心で歩いていた。だからと言って、人間の三大欲求を忘れてしまうなんて、どうかしている。
三大欲求と言えば睡眠はどうだ。こんな所ではまともに寝れないじゃないか。一段に横になったとしても、寝返りを打ったらゴロゴロと転げ落ちてしまいそうだ。何より狭いし。
「何のために私はここにいるんだ…。」
今まで考えてもみなかった…考えようとしなかっただけかもしれないが…様々な生きる為に必要な事柄を一体どうしてしまったのかすら、忘れてしまっている。
何だかばかばかしくなって来た。どうして私がこんなことをしなければならないんだ。
どうしようかと思慮を巡らせて思いあぐねいてみたが、どうしたって階段を上り続けるしか無い事に気付く。下っても良いのかもしれないが、今まで登り続けて来たんだ。それ自体を意味の無いものにしたら、骨折り損のくたびれもうけだ。
でも、一体いつまで?いつまで登り続けなければならないんだ?
心の奥底から湧いて出て来そうな疑問は、無理やり仕舞い込む事にした。考えるのを止めた。
もしかしたら私は、もう何度も同じような事を繰り返しているのかもしれない。そうして忘れてしまっているのかもしれない。そうしてここまで歩いて来れたのかもしれない。
汗だくになったり、疲れて休んでみたり。そんな事を繰り返して、私はいつまでもこの階段を登り続けて行く。それしか、出来る事が無いから。
少なくとも後ろに引き下がるよりは、今までのように登り続けていた方が、必ず一歩一歩ゴールへと近づいているんだ。私のやっている事は無駄じゃ無い。無駄じゃないんだ。
「人生なんて、そんなものじゃないかな。」
誰の物とも思えぬ声が耳に届いた。私自身の声だったのかもしれないし、疲れ果てて脳が勘違いした幻聴なのかもしれなかった。
一体どれだけ歩いたのだろう。私はいつどんな理由でここを登り始めたのかすら忘れてしまった。
そしてどこまで、いつまで登れば頂上に辿り着けるのかもわからない。もちろん引き返すなんて無駄な事は考えたくも無い。
階段の両側にはしっかりとした壁があって今来た道を振り返るか、これから行く道を見上げるかぐらいしか出来ない。
「…少し疲れたな。」
階段を段違いに椅子代わりにして休む事にした。
登る事に夢中だったせいか、お腹も空かなかったからなのか、一体私は食事をどうしてしまったのだろう。何も考えていなかった。無心で歩いていた。だからと言って、人間の三大欲求を忘れてしまうなんて、どうかしている。
三大欲求と言えば睡眠はどうだ。こんな所ではまともに寝れないじゃないか。一段に横になったとしても、寝返りを打ったらゴロゴロと転げ落ちてしまいそうだ。何より狭いし。
「何のために私はここにいるんだ…。」
今まで考えてもみなかった…考えようとしなかっただけかもしれないが…様々な生きる為に必要な事柄を一体どうしてしまったのかすら、忘れてしまっている。
何だかばかばかしくなって来た。どうして私がこんなことをしなければならないんだ。
どうしようかと思慮を巡らせて思いあぐねいてみたが、どうしたって階段を上り続けるしか無い事に気付く。下っても良いのかもしれないが、今まで登り続けて来たんだ。それ自体を意味の無いものにしたら、骨折り損のくたびれもうけだ。
でも、一体いつまで?いつまで登り続けなければならないんだ?
心の奥底から湧いて出て来そうな疑問は、無理やり仕舞い込む事にした。考えるのを止めた。
もしかしたら私は、もう何度も同じような事を繰り返しているのかもしれない。そうして忘れてしまっているのかもしれない。そうしてここまで歩いて来れたのかもしれない。
汗だくになったり、疲れて休んでみたり。そんな事を繰り返して、私はいつまでもこの階段を登り続けて行く。それしか、出来る事が無いから。
少なくとも後ろに引き下がるよりは、今までのように登り続けていた方が、必ず一歩一歩ゴールへと近づいているんだ。私のやっている事は無駄じゃ無い。無駄じゃないんだ。
「人生なんて、そんなものじゃないかな。」
誰の物とも思えぬ声が耳に届いた。私自身の声だったのかもしれないし、疲れ果てて脳が勘違いした幻聴なのかもしれなかった。
PR