完全フィクション
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私には好きな人がいる。でもそれがバレバレになってしまうのが私の難点。私はすぐに顔が赤くなってしまうからだ。
いつも私をからかってくる奴がいる。本当にどうしようもない事なんだけれど、あの人が好きだってバレバレだから、私は正直に答えた。
「そうよ、好きなの!悪い?」
「開き直んな(笑)」
実はこうしたやり取りも私自身は嫌じゃ無くて。本当はあの人も私が好きかどうか凄く不安で、その不安に押し潰されそうになる心配性の私が、からかわれている間は不安なんてどこかに飛んで行ってしまうからだ。
あいつはとても面白がっている。顔を真っ赤にして言い訳する私が、本当に面白いのだと思う。あの人を好きな気持ちとか、あいつのおかげで不安なんて吹き飛ばしてくれてるなんて事が、私にはとても充実しているように感じられた。
あの人とあいつは仲が良い。盗み聞きするのは趣味じゃないけど、あの人とあいつが話しているのを聴いた時には、なにやら最近流行りのカラオケに行っているようだった。
良いな、あいつ。私もあの人とカラオケに行きたいよ。
時間が流れると不思議なもので、ずっと救われて来たあいつの事が今度は気になり始めてしまった。
私って惚れやすくて気が多いんだなって自分でも嫌になるけど、たまに目が合う時とか、あいつの目がとても好きだったりする。
でもあいつはきっと、私があいつを好きになり始めたなんて気付いて無い。だって私の友達が前にあいつを好きになった時も、私頼まれて聴いたんだ。
「ねえねえ、告白されるならなんて言って欲しい?」
「おっ。とうとう告白する気になったのか?(笑)」
「もう!良いから答えてよ。もし自分が告白されるとしたら、なんて言って欲しいのよ!」
「やっぱり素直にストレートに『好きです』って言われたら嬉しいんじゃねーか?がんばれよ!」
本当は違うんだけど、応援されてしまった。調子に乗り過ぎるだけで、悪い奴じゃないんだよね。
結局私はあの人に告白出来ないままであの人の好きな人を知ってしまったし、私の友達があいつに告白する事は出来なかった。
そして今は私はあいつを目で追っている。
あいつはあいつで他の女の子と恋愛してたみたいで、でも今はどうなってるかわからないけど。私は私で心変わりした事を知られる事無く、あいつに告白出来ないまま卒業してしまうんだろうな。
でもね、あいつの良い所、私は知ってるから。胸を張って卒業しようって思ってる。
せめてね。
いつも私をからかってくる奴がいる。本当にどうしようもない事なんだけれど、あの人が好きだってバレバレだから、私は正直に答えた。
「そうよ、好きなの!悪い?」
「開き直んな(笑)」
実はこうしたやり取りも私自身は嫌じゃ無くて。本当はあの人も私が好きかどうか凄く不安で、その不安に押し潰されそうになる心配性の私が、からかわれている間は不安なんてどこかに飛んで行ってしまうからだ。
あいつはとても面白がっている。顔を真っ赤にして言い訳する私が、本当に面白いのだと思う。あの人を好きな気持ちとか、あいつのおかげで不安なんて吹き飛ばしてくれてるなんて事が、私にはとても充実しているように感じられた。
あの人とあいつは仲が良い。盗み聞きするのは趣味じゃないけど、あの人とあいつが話しているのを聴いた時には、なにやら最近流行りのカラオケに行っているようだった。
良いな、あいつ。私もあの人とカラオケに行きたいよ。
時間が流れると不思議なもので、ずっと救われて来たあいつの事が今度は気になり始めてしまった。
私って惚れやすくて気が多いんだなって自分でも嫌になるけど、たまに目が合う時とか、あいつの目がとても好きだったりする。
でもあいつはきっと、私があいつを好きになり始めたなんて気付いて無い。だって私の友達が前にあいつを好きになった時も、私頼まれて聴いたんだ。
「ねえねえ、告白されるならなんて言って欲しい?」
「おっ。とうとう告白する気になったのか?(笑)」
「もう!良いから答えてよ。もし自分が告白されるとしたら、なんて言って欲しいのよ!」
「やっぱり素直にストレートに『好きです』って言われたら嬉しいんじゃねーか?がんばれよ!」
本当は違うんだけど、応援されてしまった。調子に乗り過ぎるだけで、悪い奴じゃないんだよね。
結局私はあの人に告白出来ないままであの人の好きな人を知ってしまったし、私の友達があいつに告白する事は出来なかった。
そして今は私はあいつを目で追っている。
あいつはあいつで他の女の子と恋愛してたみたいで、でも今はどうなってるかわからないけど。私は私で心変わりした事を知られる事無く、あいつに告白出来ないまま卒業してしまうんだろうな。
でもね、あいつの良い所、私は知ってるから。胸を張って卒業しようって思ってる。
せめてね。
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