完全フィクション
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ふと、目が覚めるとまだ外は暗くて。節電の為に
暖房を切っていると言うのにひどく喉が渇いていた。
君を起こさないようにベッドを抜けると、ゆっくりと
冷蔵庫を開けて2リットルの烏龍茶をガブ飲みする。
雨が降るかもしれないと言う予報だったが、
カーテンを開けて窓の外を見ると地面は濡れていない。
これ以上寝ても寝過ぎになってだるくなるだけだなと思い、
君を起こさないように朝ご飯を食べて、筋トレを済ませて。
トイレに行ってシャワーを浴びる。身支度を整えたら寝ぼけ眼の
君に一言キスと挨拶を済ませると、背筋が伸びるような寒さの
国道沿いの道をただひたすら歩く。職場がこの延長線上にあるのだ。
白く上がる吐息を見つめては、雲ひとつ無さそうな白み始めた空と
呼吸するだけで頭がスッキリするほどの突き刺す冷たい空気の中、
街中の排気ガスの中にあるのにこれほど綺麗な空気は
無いんじゃないかと錯覚する。
このぐらいの時間だと、人っ子一人通っていないと言う事は無く、
新聞配達やら同じく出勤中の人たち、車とすれ違う。
これだけ身体の芯まで冷えるほど寒いと、運動するのが楽しくなる。
早足で歩いてもなかなか身体が不快な暑さを持たないから、
ここぞとばかりに歩くスピードを上げる。が、走らない。
あくまでこの白み始めた国道沿いの日常の風景を楽しみながら、
先程潤した喉が渇くのを感じれば珈琲で潤すのも楽しい気持ちになる。
誰にも邪魔されない心地良い空間。健康にも良いし・・・なんて言うのは野暮か。
夏になればこの時間でも不自然な違和感を感じる暑さを伴うから、
この真冬の早朝こそが徒歩による出勤をオツなものにしてくれるのだ。
「俺、冬生まれだしね。」
独り言を呟いても鼻歌を歌っても。
今この自分を気にするものなど誰もいない。
人それぞれに自分の道を行く事に一生懸命だ。
それをまるで人々の人生になぞらえるかのように思えて微笑ましくなる。
一人であまりニヤニヤしていると通り沿いの派出所で不審者ではないか
と職務質問されそうな気がするから程々にしておこう。
君を寝ぼけ眼のまま一人置いていったのは心苦しいが、
早めに片付けておきたい仕事もある、この気持ち良さと一石二鳥だ。
そうこうしているうちに職場の入ったビルが見えて来た。
とりあえずは暖房全開にストーブもおまけして、冷え切った
身体を珈琲でも飲みながら温めるとしようか。もちろん、
仕事をマイペースで片付けながらね。
明け方と真夜中の狭間で。
暖房を切っていると言うのにひどく喉が渇いていた。
君を起こさないようにベッドを抜けると、ゆっくりと
冷蔵庫を開けて2リットルの烏龍茶をガブ飲みする。
雨が降るかもしれないと言う予報だったが、
カーテンを開けて窓の外を見ると地面は濡れていない。
これ以上寝ても寝過ぎになってだるくなるだけだなと思い、
君を起こさないように朝ご飯を食べて、筋トレを済ませて。
トイレに行ってシャワーを浴びる。身支度を整えたら寝ぼけ眼の
君に一言キスと挨拶を済ませると、背筋が伸びるような寒さの
国道沿いの道をただひたすら歩く。職場がこの延長線上にあるのだ。
白く上がる吐息を見つめては、雲ひとつ無さそうな白み始めた空と
呼吸するだけで頭がスッキリするほどの突き刺す冷たい空気の中、
街中の排気ガスの中にあるのにこれほど綺麗な空気は
無いんじゃないかと錯覚する。
このぐらいの時間だと、人っ子一人通っていないと言う事は無く、
新聞配達やら同じく出勤中の人たち、車とすれ違う。
これだけ身体の芯まで冷えるほど寒いと、運動するのが楽しくなる。
早足で歩いてもなかなか身体が不快な暑さを持たないから、
ここぞとばかりに歩くスピードを上げる。が、走らない。
あくまでこの白み始めた国道沿いの日常の風景を楽しみながら、
先程潤した喉が渇くのを感じれば珈琲で潤すのも楽しい気持ちになる。
誰にも邪魔されない心地良い空間。健康にも良いし・・・なんて言うのは野暮か。
夏になればこの時間でも不自然な違和感を感じる暑さを伴うから、
この真冬の早朝こそが徒歩による出勤をオツなものにしてくれるのだ。
「俺、冬生まれだしね。」
独り言を呟いても鼻歌を歌っても。
今この自分を気にするものなど誰もいない。
人それぞれに自分の道を行く事に一生懸命だ。
それをまるで人々の人生になぞらえるかのように思えて微笑ましくなる。
一人であまりニヤニヤしていると通り沿いの派出所で不審者ではないか
と職務質問されそうな気がするから程々にしておこう。
君を寝ぼけ眼のまま一人置いていったのは心苦しいが、
早めに片付けておきたい仕事もある、この気持ち良さと一石二鳥だ。
そうこうしているうちに職場の入ったビルが見えて来た。
とりあえずは暖房全開にストーブもおまけして、冷え切った
身体を珈琲でも飲みながら温めるとしようか。もちろん、
仕事をマイペースで片付けながらね。
明け方と真夜中の狭間で。
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