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「フィリピンの女性ってさあ。」

「うん。」

「いた場所に香りが残るぐらい香水を付けるじゃない。」

「そういう人が多い印象だね。」

「個人的にはほのかに香るぐらいが素敵だと思うんだよね。」

「日本ではその方が好まれるかもね。」

「だから私、付ける時は左手首に軽く付けて、右手首に擦り付けたあと、両手首を両耳の裏に擦り付けるようにしてるの。」

「オーソドックスな方法だね。」

「だけどね、もう少し前は、空中にひと吹きして、その下の空間でクルンって回って、身に纏う感覚で付けてたりしてた。」

「それも聴いた事ある。」

「香水って、自分の好きな匂いを身に纏うだけで、その日の気分が良かったり、やる気になったりするんだよね。」

「アロマテラピーとかもあるからね。」

「クルンって回ってた時は、もう気分は魔法少女だったね。」

「魔法少女って(笑)」

喫茶店でいつものように友人と香水談義に華を咲かせた。

香水って不思議だ。付けるだけで男性に良い印象を与えたり、良いイメージを植え付けたりする事だって出来る。

それはきっとこの世に存在する確かな魔法のようなもので、人の魅力を増す事だって出来る。友人が言ったように、それだけで気分が良くなったり、リラックス出来たりするアロマテラピーだって現代に確率された魔法のようなものだ。

魔法少女って言い方は、幼稚かもしれないけれど、少女たちの、大人の女性への憧れとして、香水を身に纏う女性が上がる事もあるだろう。

そう考えると、魔法少女の気分も、あながち間違っていないような気もするのだ。

変身願望をある種満たしているような気もするし。

もちろん、好みの違いもあるかもしれないが、五感の一つである嗅覚を刺激する香水は、確実で、効果のある変身魔法なのだと思う。

ここでこうして飲んでいる紅茶だって、香りが味に大きな役割を果たしている。香りは料理にも役立っているのだ。

男性に食べられたいと思う女性の魔法とも共通点があるような気がする。

そう考えると、香水ってのは自分の魅力を引き立たせるスパイスとも言えるのかもしれない。

恋愛に限らず、香水を上手く利用して、自分の日常を楽しいものに出来るなら、使わない手は無いと思う。

「と、言うわけで、今日は新しい香水を探したいと思います。」

「賛成。」

友人と支払いを済ませて喫茶店を後にした。

さて、今日はどんなスパイスを使った魔法を手に入れようかな。選ぶ時もワクワクしてしまう。それが香水の魔力だ。
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1987/01/14
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夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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