完全フィクション
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絶望と言うものは、生きる力さえも失ってしまうものだ。
しかしながらそこから這い上がれば積んで来た経験が幸せへと誘う材料にだって成り得る。ドン底まで転がり落ちたさらに底の底から、やっとの事で辿り着いたスタートラインは明るかった。
負の感情、負の遺産が溜まってゼロでは無いにしても、マイナスからのスタートでも前に進む事が出来る。
例えさらなる纏わり付くような乞食がいたとしても意に介さない。適当にあしらって自分の道を突き進むだけだ。
その道を歩くのも走るのも、そして景色を眺め存分に楽しみながら進むのも自分次第。そこに他人の入る余地なんて無い。これは俺の人生だから。誰が変わりに生きてくれる訳でも無い。
本当に大切なものは、人間の心にある。断じて地位や名誉や名声などでは無く。金は生きる為の最優先の手段であって、大事ではあるけれど、一番大切なものでは無い。一つを守れば他を捨てなければいけないと言う訳でも無い。そう言う意味では強欲に全てを抱えて歩いて行って良いんだ。もちろん捨てるべきどうでも良いものもたくさん存在するけれど。
とかくこの世はつまらないなんて想いは、楽しむ心が無いからそう思うようになるのだ。状態が悪ければ楽しめるものも楽しめなくなる。少しづつ積み重ねて見た同じ景色は、違った風に見える。
何もかもを捨て去って、どうでも良くなったとある誕生日の日の夜。実家で御馳走になった後、誰もいないホームで、音楽を聴きながら冬の寒さに包まれて心地良さを感じていた。
「これから先、俺の人生には何も無いのだろうな。」
ポツリと呟いた。
本当にそう思っていた。もういつ死んでもいいんだな、と。充分楽しんだ。これ以上の奇跡は無いじゃないか。
かといって自殺がしたい訳でも無く。ただ淡々と。自分の人生を諦めていた。
家族と少しでも多くの時間が過ごせればいいかと。そう思っていた。
死んで行く事に後悔なんて無かった。怖くも無かった。俺の人生はここまでなんだと痛感していた。
はずだった。
色々あって今はまたスタートラインに立っている。
かかとのすぐ後ろにはいつだってボーダーライン。
絶望を超えて来たと言う事は、そういう事なのだ。
もう後ろは、振り返って眺めたとしても、後ずさりはしない。
もし万が一後ずさりしたとしても、また前を向いて歩いて行ける。
永遠なんて無いけど、やっとのことで辿り着いた、掴んだこの状態は、自分の意思で手放す事は無いだろう。
しかしながらそこから這い上がれば積んで来た経験が幸せへと誘う材料にだって成り得る。ドン底まで転がり落ちたさらに底の底から、やっとの事で辿り着いたスタートラインは明るかった。
負の感情、負の遺産が溜まってゼロでは無いにしても、マイナスからのスタートでも前に進む事が出来る。
例えさらなる纏わり付くような乞食がいたとしても意に介さない。適当にあしらって自分の道を突き進むだけだ。
その道を歩くのも走るのも、そして景色を眺め存分に楽しみながら進むのも自分次第。そこに他人の入る余地なんて無い。これは俺の人生だから。誰が変わりに生きてくれる訳でも無い。
本当に大切なものは、人間の心にある。断じて地位や名誉や名声などでは無く。金は生きる為の最優先の手段であって、大事ではあるけれど、一番大切なものでは無い。一つを守れば他を捨てなければいけないと言う訳でも無い。そう言う意味では強欲に全てを抱えて歩いて行って良いんだ。もちろん捨てるべきどうでも良いものもたくさん存在するけれど。
とかくこの世はつまらないなんて想いは、楽しむ心が無いからそう思うようになるのだ。状態が悪ければ楽しめるものも楽しめなくなる。少しづつ積み重ねて見た同じ景色は、違った風に見える。
何もかもを捨て去って、どうでも良くなったとある誕生日の日の夜。実家で御馳走になった後、誰もいないホームで、音楽を聴きながら冬の寒さに包まれて心地良さを感じていた。
「これから先、俺の人生には何も無いのだろうな。」
ポツリと呟いた。
本当にそう思っていた。もういつ死んでもいいんだな、と。充分楽しんだ。これ以上の奇跡は無いじゃないか。
かといって自殺がしたい訳でも無く。ただ淡々と。自分の人生を諦めていた。
家族と少しでも多くの時間が過ごせればいいかと。そう思っていた。
死んで行く事に後悔なんて無かった。怖くも無かった。俺の人生はここまでなんだと痛感していた。
はずだった。
色々あって今はまたスタートラインに立っている。
かかとのすぐ後ろにはいつだってボーダーライン。
絶望を超えて来たと言う事は、そういう事なのだ。
もう後ろは、振り返って眺めたとしても、後ずさりはしない。
もし万が一後ずさりしたとしても、また前を向いて歩いて行ける。
永遠なんて無いけど、やっとのことで辿り着いた、掴んだこの状態は、自分の意思で手放す事は無いだろう。
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