完全フィクション
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私のクローゼットには、服が数点しかない。寂しい。この空虚な思いを埋める為に、少しずつ買い物をして行く事にした。それほど私は、金持ちなわけでは無いから。
買い物をするのは楽しかった。色々な服を見れたし、小物に至るまで自分に似合うと思われるもの、とにかく見て気に入ったもの、面白さを感じたものなどなど。少しづつ、少しずつ趣味の無い私は何か没頭する事柄を得た喜びに満ち溢れながら、嬉々として服を集めた。
長年かけて集めたコレクション。少額なれど、回数を重ねればかけた金額は結構な値段になったと思う。クローゼットはいっぱいになった。だけど心は満たされない。
今度はクローゼットを買い足す事にした。自分で買った服を自分で着るようになり、私はおしゃれを楽しんだ。それはもしかしたら似合って無かったかもしれないけれど、私自身は楽しかった。そして色々な格好をして、また買い物に出掛けた。それが楽しみに輪を掛けて、さらに私を夢中にさせた。
気が付けば一部屋がいっぱいになった。クローゼットと、洋服で。保管するのも質を保つのにも必要なものがある。クリーニングもめんどくさがらずに出していたし、比較的、私のコレクションは清潔さを保てていたと思う。
そして私はたくさんのコレクションを前にして、何故だろう。以前と変わらない空虚な思いを抱いていた。しかしそれとは別の種類と感じる、満足感があった。クローゼットを開け放って、服が並んでいるのを眺めるだけでも、私の違う部分を満たしてくれていたのだと思う。
これだけ長い時間かけてやっと気づいたんだ。私が欲しかったのはこれじゃない。
私は、私が本当に欲しかったものを探しに、今まで集めてきた服を着て外に探しに出掛けた。本当に欲しかったものはなかなか見つからない。色んな場所に顔を出して、色んな人と友達になった。似たような人は見つかったけれど、そのたびに私は、これじゃない、この人じゃないと、妥協も出来ずに、出会っては別れ、出会っては別れて探し続けた。どうしても欲しかったのだと思う。洋服とは違う、たった一人の大切な人を求めて。
もちろんたくさんの嫌な目や耐えなければならない事もあった。だけど私にはそれが勉強になったし、たった一人の大切な人を探す為の手段を学ぶ事が出来たと思う。
そして、ついに見つけた。
もしかしたら添い遂げる事は出来ないかもしれない。
でも私は、長い時間を掛けて、育んで行こうと思う。
買い物をするのは楽しかった。色々な服を見れたし、小物に至るまで自分に似合うと思われるもの、とにかく見て気に入ったもの、面白さを感じたものなどなど。少しづつ、少しずつ趣味の無い私は何か没頭する事柄を得た喜びに満ち溢れながら、嬉々として服を集めた。
長年かけて集めたコレクション。少額なれど、回数を重ねればかけた金額は結構な値段になったと思う。クローゼットはいっぱいになった。だけど心は満たされない。
今度はクローゼットを買い足す事にした。自分で買った服を自分で着るようになり、私はおしゃれを楽しんだ。それはもしかしたら似合って無かったかもしれないけれど、私自身は楽しかった。そして色々な格好をして、また買い物に出掛けた。それが楽しみに輪を掛けて、さらに私を夢中にさせた。
気が付けば一部屋がいっぱいになった。クローゼットと、洋服で。保管するのも質を保つのにも必要なものがある。クリーニングもめんどくさがらずに出していたし、比較的、私のコレクションは清潔さを保てていたと思う。
そして私はたくさんのコレクションを前にして、何故だろう。以前と変わらない空虚な思いを抱いていた。しかしそれとは別の種類と感じる、満足感があった。クローゼットを開け放って、服が並んでいるのを眺めるだけでも、私の違う部分を満たしてくれていたのだと思う。
これだけ長い時間かけてやっと気づいたんだ。私が欲しかったのはこれじゃない。
私は、私が本当に欲しかったものを探しに、今まで集めてきた服を着て外に探しに出掛けた。本当に欲しかったものはなかなか見つからない。色んな場所に顔を出して、色んな人と友達になった。似たような人は見つかったけれど、そのたびに私は、これじゃない、この人じゃないと、妥協も出来ずに、出会っては別れ、出会っては別れて探し続けた。どうしても欲しかったのだと思う。洋服とは違う、たった一人の大切な人を求めて。
もちろんたくさんの嫌な目や耐えなければならない事もあった。だけど私にはそれが勉強になったし、たった一人の大切な人を探す為の手段を学ぶ事が出来たと思う。
そして、ついに見つけた。
もしかしたら添い遂げる事は出来ないかもしれない。
でも私は、長い時間を掛けて、育んで行こうと思う。
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