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台の上の球突きに興じていても退屈を感じてしまう今日この頃。

女子の入ったプールの水を本当に飲みたいなんて人がいるのかなあなんてぼんやりと考えながら

「あ、でも塩素が入ってるから健康上は大丈夫なのだろうか。」

と呟いてみたりする。あまり塩素の強い水と言うのも何だか物凄く身体に悪そうな気がしてならないがその辺は頭の中と自分の違和感をスルーして口笛なんて吹いてみる事にした。

所が唇が乾燥しているからか上手く吹けないので、リップクリームを塗ってからなんだこれは水分では無いじゃあないかと、なんとなく自分のしたことがオカマかゲイの仕草である様な気がして個人的に気味が悪いと苦笑自嘲しながらも、何よりも私の容姿は中性的とは程遠い、かと言って中世の騎士、そして騎士道精神とはこれまた程遠いのでは無いかと自分を鑑みてはため息を吐くばかりであった。

初夏だと言うのに真夏日が続いたり雨が続いたり、なんだじゃあ梅雨かと考えるとそうでも無いらしく、天気予報の番組では梅雨入りでは無いと全否定されながらも、毎年事後承諾で嘘を吐かれていたなそう言えばと、見た目で選ばれたようなお天気キャスターが映る画面に白い歯を剥いてみるが相手に伝わる事も無いだろう。

だから安心して牙を剥こう。今この場に知人家族がいたら大丈夫かと心配されそうではあるが、何分この時間帯は孤独の予定なのである。別に寂しさも感じないが退屈は感じている。

コップに氷を入れて新しく発売されたサヰダアなんぞを注いでみると、そういえば先刻のプールを炭酸や氷で満たしてみたらどうなるであろうかと妄想を巡らせる。炭酸はマッサージのような効果を得られそうではあるが、氷は間違いなく風邪を引いてしまうだろう。

それではサヰダアで満たせばいいと頭に電球を飛ばしてみるも、砂糖が入っているのだ、べとべとで気持ち悪くて仕方が無いだろうと、なぜか自分でもわからない落胆ぶりに少し可笑しくなってみた。

カランとコップが氷の溶けた合図をくれたので、頃合いかと冷やして無かったはずのサヰダアを一気に喉へと流し込む。快感だ。炭酸の刺激が喉を取り過ぎて、暑さと湿気で不快だった脳内にそよ風を吹かせてくれる。

「液体なのになあ。」

喉を通すにしても中に入るにしても水分は空気中に混ざらなければ快適な時間を与えてくれるものなのだなと感心する。何しろ生物には無くてはならないものなのだから。だったら空気中でも頑張れ。
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