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いつも通りの国道沿いの帰り道、いつも
通り過ぎていた個人商店のコンビニが潰れて、
大手コンビニに建て直していた。

別に通っていた訳では無いし、特に思い入れが
ある訳でも無いんだけど、少し寂しく感じた。

いつだったか、夕暮れに赤く染まる地元の
寂れた街並みを見ていたら、ここで育ったのは
間違いないんだけれど、一つ一つの場所を見ると、
子供の頃の風景とは大きく違っている事に気付いた。

それは時の流れの中で必然的な移り変わり
なのだけれど、やっぱり地元を離れてしまっても、
帰る場所は変わって欲しく無いなあと無いものねだり。

何しろ地元を離れてしまっては、売上に貢献
するどころか冷やかす事すら出来ないのだから、
非常に身勝手な希望でしか無いのだけれど。

インターネットだってそうだ。パソコン通信や
テキストサイト、掲示板、FLASH、動画、
ブログ、SNS、コミュニケーションツール
と流行り廃りで移ろい往く。

気が付けば当たり前のように通り過ぎては、
適応して行く。寂しがっても慣れてしまう。

いつまでも縋り付いている訳には行かないし、
次々と新しいものが望む望まぬに関わらず、
溢れ出すように生まれてくる。
寂しがってばかりもいられないのだ。

思い入れも、行き着けも、思い出もあるけれど。
懐かしみ振り返るその気持ちこそが、
無くしてはいけないものなのだと思う。

歳を重ねて。何もかもが変わってしまったとしても。
その場所を懐かしく思う気持ちは、よく考えたら
おかしな話で。それと同時に寂しさを感じてる。

その複雑かつ単純明解な思考回路が、年齢を
増すごとに加速して行くのだろう。



家族が増えて。いつしか独りになって。

「この街もすっかり変わってしまったなあ。」

なんて遠い目をすることが多くなって。
それもまた老いると言う醍醐味なのかもしれない。

「昔ここはこうだったんだよ」と、若者が
反応に困るような話をしたくなるのも、
仕方が無い事なのかもしれない。

本来それが歴史となり、言い伝えられるはずが
世代感のコミュニケーションが薄くなってしまった。
人生の先輩方に学ぶ事は、たくさんあるんだよ。

「お年寄りを大切にしましょう。」

これは当たり前の話で、本当の意味は

「お年寄りの話を聴いて色々と学ぼうね。」

のような気がする。

温故知新。自分が体験しなかった事を話で
聴く事によって、本来体験する事の無い
経験をイメージトレーニングする事が出来る。

それって日本古来の文化では、生活の中に
当たり前のようにあった事なんだけどね。
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37
性別:
男性
誕生日:
1987/01/14
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フリーター
趣味:
音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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