完全フィクション
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石材で出来た入口の鉄の扉を開けると、長い階段が続いている。
たいした明かりもないが、下に降りるまでは壁のレンガ自体が
ぼやっと光る素材で出来ている。懐中電灯よりは暗いが、
全体的にほのかな明るさがあるので、階段を踏み外さなくて済む。
階段を降り切るとだだっ広い部屋に出る。今度は逆に真っ暗なので、
最初に教えてもらった階段一番下の電源で唯一の電灯をつける・・・はずだが、
今日は同僚が先についていたらしく、部屋の明かりはついていた。
彼は何も言わず、部屋の真ん中で腕組みをして時間が来るのを待っている。
まだ約束の時間ではないので、私を待っていたわけではない。
私も部屋の隅に荷物を置くと、彼の横に並んで立ち、時間が来るのを待った。
彼と私が向いている方向には、闇が続いている。唯一の電灯にかさがついている為、
奥まで電灯の光は届かない。彼も私も時間まで他言は許されていない。
ただひたすら時間が来るのを待つ。彼と私の足元には、白線が引かれている。
これ以上闇の側へ行ってはいけないと指示されている。
指示を破れば、命の保証がないということも伝えられている。
私と彼の側にある時計の秒針が、約束の時間を指した。
彼がゆっくりと、いつものように口を開いた。
「それじゃあ始めようか。」
たいした明かりもないが、下に降りるまでは壁のレンガ自体が
ぼやっと光る素材で出来ている。懐中電灯よりは暗いが、
全体的にほのかな明るさがあるので、階段を踏み外さなくて済む。
階段を降り切るとだだっ広い部屋に出る。今度は逆に真っ暗なので、
最初に教えてもらった階段一番下の電源で唯一の電灯をつける・・・はずだが、
今日は同僚が先についていたらしく、部屋の明かりはついていた。
彼は何も言わず、部屋の真ん中で腕組みをして時間が来るのを待っている。
まだ約束の時間ではないので、私を待っていたわけではない。
私も部屋の隅に荷物を置くと、彼の横に並んで立ち、時間が来るのを待った。
彼と私が向いている方向には、闇が続いている。唯一の電灯にかさがついている為、
奥まで電灯の光は届かない。彼も私も時間まで他言は許されていない。
ただひたすら時間が来るのを待つ。彼と私の足元には、白線が引かれている。
これ以上闇の側へ行ってはいけないと指示されている。
指示を破れば、命の保証がないということも伝えられている。
私と彼の側にある時計の秒針が、約束の時間を指した。
彼がゆっくりと、いつものように口を開いた。
「それじゃあ始めようか。」
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