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洞窟に入って行くと、奥に大きな芋虫が待っていた。

「ありえねぇ・・・。」

剣一本しか用意してこなかった俺は、鎧ぐらい着てくるんだった・・・と後悔した。
表情は芋虫だからうかがい知ることは出来ないが、明らかに俺を狙っている。

「何でこんなでっけえ芋虫がいるかな・・・小さくったって虫は嫌いなのに・・・。」

ぶつくさ言いながら、剣を構えた。

「まぁ、勝てる気はしないけど、食い殺されるぐらいなら戦ってやるよ。」

言葉が通じたのかどうかはわからないが、物凄い勢いで襲い掛かってくる。
相手の口?を剣で防御してはみたものの、吹っ飛ばされる形になり、
壁に叩きつけられた。

「コイツはちと・・・キツいぜ・・・・」

背中をモロに叩きつけられて、むせ返る。

その時だった。

芋虫の後ろから緑色の光が洞窟内に充満したかと思うと、
まるで睡眠ガスにでもやられたかのように、芋虫が力なく崩れ落ちた。

「な・・・・なんだ?」

まだ体内に壁に叩きつけられた際のダメージは残るものの、
注意深く芋虫の奥へと歩いていった。緑色の光はすでに消えている。

「なんだかわからないけど・・・助かったぜ・・・。」

奥へ奥へと進んでいくと、遠くに緑色の物体を発見した。

「あれから光が発せられたのか?」

近づいてみると、台座の上に女性の形を彩ったエメラルド。
こんな美しい像は見たことない。

しかも、エメラルドだと言うのに、形どられた女性の美しさに、
しばし魅入ってしまった。

「・・・・コイツが助けてくれたのか・・・・」

特に宗教を信じるタチでもないのだが、なんとなく両手を合わせ、
感謝の気持ちを込めて祈った。その後は、ただひたすらその美しさに
魅入ったまま、立ち尽くすのだった。

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耕助
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37
性別:
男性
誕生日:
1987/01/14
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フリーター
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音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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