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「どいつもこいつも浮かれやがって。」

そんな事をぼやきながら私の友達が空き缶を蹴り飛ばした。

「何が面白いんだか俺には理解出来ないわ。」

そう言って唾を吐き捨てる。

私の友達はガラが悪い。当然の事ながら人もあまり近寄りたがらない。

私だけじゃないかな。こうして何らかの理由を付けて定期的に会ってるのって。

あまり私にも詳しくは話してくれないけど。家族とも上手く行って無いみたいで、いつも家の外にいるから、何となくそばにいる私といつも一緒にいる。

私といても、楽しくないのかな。それとも、一応あなたなりの照れ隠しだったりするのかしら。

別に私とあなたは恋仲と言う訳でも無いし、誰がどう見ても私とあなたが一緒にいる事に首を傾げられそうな…実際何度も首を傾げられた事もあるけど…そんな不揃いの二人。

不良、なんていったら何だかあなたが陳腐になってしまうような気がするけど。でもあなたはやっぱりそんな風にカテゴライズされて色眼鏡で見られてしまうんだろうね。

私は一つ、溜息を吐いた。

「お。お前も不満があるのか?(笑)」

あなたが笑う。

あなたは私があなたと同じ気持ちだって思ってくれたから笑ってくれてるのかな。

私の気持ちとあなたが一緒でいてくれたら、私はどんなに幸せになれるだろう。それはもう笑う、なんてどころじゃなくて、狂喜乱舞してもおかしくないぐらい嬉しくなれるのだろうけれど。

だけど私はあなたと一緒の気持ちでいるのか、確かめるのがとてもこわい。

だからこうして曖昧な関係のまま。ずっと一緒に毎日を過ごしているの。

あなたは気付いてる?それでいてはぐらかしているのかしら。気が付かないふりをしてくれてるのかな。

あなたもこわい?

無口な私は、あなたに微笑み返す事が出来ない。勇気が無い。あなたともっと心を近づける勇気が。

もし上手く行ったとしても、あなたと途中で上手く行かなくなったら、もっともっと辛くて苦しい。だって私は一生、永遠にあなたと一緒にいたいと思っているから。私はとても失敗を怖がっているの。

でももう限界かも。私の心はあなたでいっぱいで。みんなが怖がるあなたを好きで好きでたまらなくて。もう二度と離れたくないって思う程に、引き裂かれるような思いでいつも手を振ってるんだよ。

ねえ、私といて楽しい?私といたい?

「私の事、好き?」

あなたがはっとした顔をする。

しまった、口に出してしまった。

もう後戻りは出来ない。

でもね、私はもうあなたがどんな答えを出しても受け止める事にしたの。

だってあなたが好きだから。

「俺は-…」
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1987/01/14
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自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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