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神保町で本を買い漁り、うんざりするほど古本屋を巡った後、
喉が渇いたので地下にある喫茶店に立ち寄った。

いつもなら誰かを横に入るこの店だが、今日は一人、
戦利品とスマートフォンで時間を潰しながら、いつもの
冷しぶれんどとコニャックショコラを注文して待つことにした。

「そういえばなんでスマートフォンってスマホって略すんだろ。
スマートフォンならスマフォじゃん…。」

ブツブツと呟いてみる。それはさておき。

ちょっと前まではミルクとガムシロップとメイプルシロップが
一緒に出てくるのでそれを適量入れて楽しんでいた。

最初は白と黒のコントラストと苦味を楽しみつつ、
それから甘味が均等になるように良くかき混ぜて飲んでいた。

琥珀色のロマン。

しかしながら最近は専らブラック。コニャックショコラの上品な
味わいと甘みをブラックの苦味でリセットしてから、何度も
初期衝動的な美味しい喜びを味わうことにしている。

この後はどうしようか。神保町と言うとカレーが有名だが、
あのバターソースのようなまろやかなカレーソースの風潮は
個人的な好みとしてはいただけない。カレーはスパイシーであるべきだ。

何故だかカレーに関しては実家の味を越える外食を味わった事が無い。
これがおふくろの味と言うものか。元はインド料理なのにね。

外国が出て来たから思うのだが、地球の反対側に穴を掘って、
突き抜けた先に手紙を放り込んだとしたら、果たして届くのだろうか。

もちろんマントルは無いものとする。重力がやっぱりあるから
真ん中で止まってしまうのだろうか。それともこちら側からの
落下速度の慣性で、手紙が凶器と化したらとんでもないことになる。

何より紙で手を切ったりするし、慣れてる奴は割り箸ぐらい切ることも出来る。
それが地球の反対側まで落下(?)した先の速度は恐ろしい事になる。
そうするとクッションやら網やら用意しても突き抜けるだろうな・・・。

いや、その前にまずそこまで穴が掘れるかが問題となってくる。
リアリティと妄想幻想の狭間で、あーでもないこーでもないと
一人目の前の戦利品に目を通すようで通せていない
思考のループに陥ったまま、いつの間にか珈琲が無くなっていた。

飲み干してしまったか。お代わりを頼むとしよう。
ここの喫茶店は、お代わりが半額だからありがたい。
ウェイトレスの声を掛けて、お代わりを注文する。

俺はこのくだらない時間が好きだ。
喫茶店とは、怠惰に時間を潰す為に存在するのだ。
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誕生日:
1987/01/14
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フリーター
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自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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