完全フィクション
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
家のベッドで寝ていたはずなのに、
目を覚ますと明らかに外にいた。
起き上がると、目の前に見たことのない他人がいる。
よく見ると死んでいた。でも死体は語りだした。
「やあやあ。よく来たね。」
来たねも何も、寝ていただけなのだが。
「何をそんなに怖がっているんだい?」
怖がっているのだろうか。特に何にも感じていない。
日常からあまりにもかけ離れすぎて、実感がないから。
「人に愛されないと自分を保てないのかい?」
誰のことを言っているんだ?
一人の時間を大事に感じる自分に、
そのセリフは余りにも的外れだ。
なんてことを考えていると、後ろに気配を感じて振り返った。
女性が眠っている。そうか、彼女に話しかけていたのか。
でも彼女は眠っているのだから、聴くことは出来ないのに。
何やら女性に対して死体は語り続けていたが、
飽きたので聴く耳も持たずに辺りを歩いてみることにした。
よく見ると道端には死体が累々と横たわっていたり佇んでいたり。
それぞれが何かに話しかけているようだが、相手がいない。
「憎しみを一体誰に向けているんだい?」
「身体の繋がりでなければ実感を持てないのかい?」
「求めるものすら、あなたにはわからないのかい?」
「自分に言い聞かせても、考えがまとまらないんだね。」
「結局はただ、ありのままに欲望を満たすだけの人生。」
「中身がないから、浮かれたり蔑んだり出来る。」
「自分という存在だけしか考えられない。」
「とても哀れだね。それをあなた自身だけが気付かないだけで。」
そこらじゅうで死体の独り言が聞こえる。
それはとても耳障りで、心地良い。
しばらくすると扉が現れた。かと言って扉だけで家があるわけでもなく。
この扉の向こうに何があるのだろうか。興味本位のままに、
その扉を開けると、向こう側は真っ暗だった。
覗き込んで、一歩、踏み入れる。
目を覚ますと明らかに外にいた。
起き上がると、目の前に見たことのない他人がいる。
よく見ると死んでいた。でも死体は語りだした。
「やあやあ。よく来たね。」
来たねも何も、寝ていただけなのだが。
「何をそんなに怖がっているんだい?」
怖がっているのだろうか。特に何にも感じていない。
日常からあまりにもかけ離れすぎて、実感がないから。
「人に愛されないと自分を保てないのかい?」
誰のことを言っているんだ?
一人の時間を大事に感じる自分に、
そのセリフは余りにも的外れだ。
なんてことを考えていると、後ろに気配を感じて振り返った。
女性が眠っている。そうか、彼女に話しかけていたのか。
でも彼女は眠っているのだから、聴くことは出来ないのに。
何やら女性に対して死体は語り続けていたが、
飽きたので聴く耳も持たずに辺りを歩いてみることにした。
よく見ると道端には死体が累々と横たわっていたり佇んでいたり。
それぞれが何かに話しかけているようだが、相手がいない。
「憎しみを一体誰に向けているんだい?」
「身体の繋がりでなければ実感を持てないのかい?」
「求めるものすら、あなたにはわからないのかい?」
「自分に言い聞かせても、考えがまとまらないんだね。」
「結局はただ、ありのままに欲望を満たすだけの人生。」
「中身がないから、浮かれたり蔑んだり出来る。」
「自分という存在だけしか考えられない。」
「とても哀れだね。それをあなた自身だけが気付かないだけで。」
そこらじゅうで死体の独り言が聞こえる。
それはとても耳障りで、心地良い。
しばらくすると扉が現れた。かと言って扉だけで家があるわけでもなく。
この扉の向こうに何があるのだろうか。興味本位のままに、
その扉を開けると、向こう側は真っ暗だった。
覗き込んで、一歩、踏み入れる。
PR