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ある人の為に祈ってきた。

生まれてこの方神様など信じては来なかったけど、もしいたとしても人間なんか助けちゃくれないだろう。自分勝手な解釈で都合のいいとき時だけ崇め奉りやがって、俺が神様だったら滅ぼしてやりたいぐらいだ。

だから普段はご先祖様とやらに祈るようにしている。もっと言えば天寿を全うした祖父母に。その方がなんだか本当のような気がする。別に宗教を否定するわけではないけれども。

信じて救われるのであれば大いに信じるべきだ。神様に祈って救われたのなら、感謝すべきだし、信仰してしかるべきだと思う。だから人の考えは別にどうでもいい。

ただ、ある人の力になりたいのだけれど、その人には何もしてあげられそうにない。だからせめて神様に祈った。普段祈らない分熱心に。だってその人にどうしても目標を達成して欲しいから。

その人のことはわからないことだらけだけれど、自分勝手に言わせてもらえれば、天寿を全うして最後まで自分らしく生きて欲しいと心から思った。理由はどうあれ自分の価値観の中では立派だと思ったからだ。当人はどうやら当たり前のことだと思ってるみたいだけど。

当人の考え云々ではなく、自分の勝手で祈らせてもらった。人生であまり本気で祈ることはないけれど、今回は本気だ。普段は自分と周りの人間の幸せと平和を祈り続けているが、神様にではない。

たまのお願いなんだから、叶えてくれないだろうか。一生のお願いではないけれど、今生で何回かのお願いなんだからサービスしてくださいよ神様。虫のいい話かもしれないけれど、お願いします。
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夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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