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もう何日も何も食べていない。隠れていなければ撃ち殺される日常。なんでこんなことになった?俺が何をしたって言うんだ。たくさんいたはずの兄弟も家族も、一体どこにいるのかわからないし、生きているかもわからない。

だからと言ってどうしたらいいのかもわからない。建物に隠れて見つからないことで生き延びる。それに何の意味があるって言うんだ。

だからと言って街の外れには兵士たちが待ち構えて、戦車すらも配備されている。どうせ殺されるんだ。いっそ賭けに出るのもいいだろう。

しかし足がすくんで動かない。恐い。恐い。恐ろしい。死ぬんだぞ?一瞬にして俺の人生が終わる。嫌だ。嫌だ。こんなところで終わりたくない。平和に暮らしたい。神様・・・・・!

神様に祈ってどうにかなるものでないのは知っている。信心深い幼なじみは目の前で木端微塵になったよ。だけどどうにもならないんだ。俺の力では・・・・・!

きっとそのうち、戦車が街の中まで入り込んできて、俺は建物と一緒に殺されるのだろう。ただ、指を咥えてその瞬間を待つだけの日々。そこに意味なんてない。確実な死が待ち望んでいるだけだ。

もう疲れた・・・・。半ば諦めて壁によりかかり眠りにつくことにした。もしかしたら眠りについてる間に楽にしてくれるかもしれない。いや、もう死ぬことが決まってるのなら、いっそ楽にしてくれ・・・・。

恐怖を感じることすら疲れたまま、目を閉じた。






目を覚ますと、自分の部屋にいた。なんだかものすごく恐ろしい夢を見ていたような気がするんだけど忘れてしまった。いつものように身支度を整えて、朝飯は軽めにパンとハムエッグ。コーンポタージュをすすりながら遠い国の戦争が映し出されているニュースを見る。

「日本は平和だよなぁ・・・・。」

お決まりのセリフを吐いて、平和という幸せな日常に感謝する。確かに殺し合いは良くないし、戦争が起こっていることは悲しいことだけれど、とりあえずは目の前の人たちを大事にすることが俺にとって重要。極論を言えば遠くの国の人間を助ける前に、助けを必要としている家族・友人・恋人が周りにいるはずだ。

平和な日常に感謝しつつ、今日も自分に大切な人を当たり前のように大事に出来るように誓う。俺は無神論者だからね。テレビを消して、部屋の中を数点確認し、部屋を出た。

さあ、今日も一日、頑張るぞ。
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耕助
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37
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男性
誕生日:
1987/01/14
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フリーター
趣味:
音楽鑑賞
自己紹介:
夢人に付き合わされた哀れな若輩者
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