完全フィクション
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暗闇の中、ただ駆け抜け、
そして幕は開けた。
Open the gate,start my game.
全力疾走する僕の目には今、暗闇しか見えていない。
手を差し伸べられる事もあったが、それはまるで
対向車線のハイビームのように光は目を焼き、
鬱陶しく思いつつも振り払ってまた加速した。
例えばその差し伸べられた手を掴んでいたとしても
翻弄され、僕の望むものはそこには存在しないだろう。
迷うな。走れ。ただ前へ進む事こそが・・・。
突然、立ち止まって悩みが頭を支配し始める。
ダメだ。立ち止まるな。ここには何も無い。
意味なんて無くてもいい。ただひたすら走り続ける。
あるはずの無い、自分の目的地を目指して。
それが生けとし生けるもの全てに平等に訪れる、
死と言う名の終着駅に成り代わったとしても。
だれにわかってもらうつもりも無い。
これは自分の道だ。誰も責任が取れない、
自分だけが選択出来る唯ひとつの道。
加速だ。加速し続ける。光の速さを越えるほどに。
純度を増し、洗練され、自分と言う個を研ぎ澄ませて行く。
時には愛するものの為に。魂を吐き出し、大地に叩きつける。
地面から足が離れ、飛び立つが時が来ても。
自分自身の為に、究極の自分を目指して。
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