完全フィクション
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洞窟の中を歩いていると、段々この洞窟が
どんなものなのかわかってきた。
一番奥に地底湖がある。その大きさは尋常じゃない。
俺の後ろにいる10人ほどの仲間も、興味深げに覗いている。
「ここから先は足を踏み入れない方がいいな。
奥にある地底湖に落ちたらオダブツだ。戻って来れない。」
後ろのメンバーに注意を促す。
我々調査隊は、サークルの一環として、今回のツアーを設けた。
まさかこんな大発見があるとは思わなかったけど。
サークル内では、恋愛があったり、友情があったり、
様々な人間模様の中で絆を深めて行った。
卒業することで離れて行く人間もいたり、
(もちろん社会に出ても残る変わり者もいる)
入学して新規入会する人間もいたりして、
現在は自分を入れて十数名になった。
いろんなモノを乗り越えて、俺たちはここにいる。
その居場所にそこはかとない心地良さを感じていた。
誰かが、俺の背中を押した。暗闇とライトの明かりが交差する。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。ズボンと、異音を立てて
水中へと沈み、水面へと浮かんでくる自分の身体。
よく見ると、俺がいた場所ははるか上方。チラチラと見える
ライトの明かりが、距離の遠さを実感させる。そのライトが
遠ざかっていくのを感じた自分は、まだ状況を把握できていなかった。
「おーい。助けを呼んでくれ。」
持ってきた装備では、自分を助けられないことはわかっていた。
助けを待つしかない。だけど、自分の声に上の者たちが答えない。
なんとなくではあるが、まるでフィルターをとして見るかの如く、
現実感のない思考で、自分の状況を把握し始めた。
そして、諦めの入った自分の人生に、この場所で浮かんでいることしか
出来ないであろう自分に、何故か冷静に、受け入れる心構えは出来ていた。
犯人が誰かわからない。いや、全員かもしれない。
しかしながら誰にも助けられず行方不明のまま処理されるであろう
自分の行く末に、あがくのも馬鹿らしいと思い、とりあえず眠ることにした。
目が覚めても、何も状況が変わっていないであろうことも心に留めつつ。
そして、呟く。
「意外とあっけなかったなぁ」
どんなものなのかわかってきた。
一番奥に地底湖がある。その大きさは尋常じゃない。
俺の後ろにいる10人ほどの仲間も、興味深げに覗いている。
「ここから先は足を踏み入れない方がいいな。
奥にある地底湖に落ちたらオダブツだ。戻って来れない。」
後ろのメンバーに注意を促す。
我々調査隊は、サークルの一環として、今回のツアーを設けた。
まさかこんな大発見があるとは思わなかったけど。
サークル内では、恋愛があったり、友情があったり、
様々な人間模様の中で絆を深めて行った。
卒業することで離れて行く人間もいたり、
(もちろん社会に出ても残る変わり者もいる)
入学して新規入会する人間もいたりして、
現在は自分を入れて十数名になった。
いろんなモノを乗り越えて、俺たちはここにいる。
その居場所にそこはかとない心地良さを感じていた。
誰かが、俺の背中を押した。暗闇とライトの明かりが交差する。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。ズボンと、異音を立てて
水中へと沈み、水面へと浮かんでくる自分の身体。
よく見ると、俺がいた場所ははるか上方。チラチラと見える
ライトの明かりが、距離の遠さを実感させる。そのライトが
遠ざかっていくのを感じた自分は、まだ状況を把握できていなかった。
「おーい。助けを呼んでくれ。」
持ってきた装備では、自分を助けられないことはわかっていた。
助けを待つしかない。だけど、自分の声に上の者たちが答えない。
なんとなくではあるが、まるでフィルターをとして見るかの如く、
現実感のない思考で、自分の状況を把握し始めた。
そして、諦めの入った自分の人生に、この場所で浮かんでいることしか
出来ないであろう自分に、何故か冷静に、受け入れる心構えは出来ていた。
犯人が誰かわからない。いや、全員かもしれない。
しかしながら誰にも助けられず行方不明のまま処理されるであろう
自分の行く末に、あがくのも馬鹿らしいと思い、とりあえず眠ることにした。
目が覚めても、何も状況が変わっていないであろうことも心に留めつつ。
そして、呟く。
「意外とあっけなかったなぁ」
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