完全フィクション
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ベンチにひとり、老人が座っている。杖で身体を支え、夕日を眺めていた。
老人は若い頃、甘いマスクと巧みな話術で、何人もの女性を虜にしてきた。
騙したりすることは絶対にしなかったのだが、特定の相手を持たず、
ただただひたすら多くの女性を抱いてきた。
友人の約束をほったらかしにして、女性との逢引にひたすら酔いしれたこともあった。
それはもはや病気とも言えるほどでもあった。
そして、歳追うごとに老人は孤独でいることが多くなった。
団塊の世代であるうちはまだ良かったのだが、
老人ともなると、体力も失い、何やら女性を貪るのがバカバカしくもなった。
気がつくと老人には何もなかった。信頼するものも、愛するものもなく。
しかし老人は後悔していなかった。これでいい、いい人生だったと
掛け値なしに思った。
夕日が暮れていく。
日没と共に、老人はうなだれた。
幸せそうな笑顔でこと切れた、老人の姿がベンチの上に横たわっているだけだった。
老人は若い頃、甘いマスクと巧みな話術で、何人もの女性を虜にしてきた。
騙したりすることは絶対にしなかったのだが、特定の相手を持たず、
ただただひたすら多くの女性を抱いてきた。
友人の約束をほったらかしにして、女性との逢引にひたすら酔いしれたこともあった。
それはもはや病気とも言えるほどでもあった。
そして、歳追うごとに老人は孤独でいることが多くなった。
団塊の世代であるうちはまだ良かったのだが、
老人ともなると、体力も失い、何やら女性を貪るのがバカバカしくもなった。
気がつくと老人には何もなかった。信頼するものも、愛するものもなく。
しかし老人は後悔していなかった。これでいい、いい人生だったと
掛け値なしに思った。
夕日が暮れていく。
日没と共に、老人はうなだれた。
幸せそうな笑顔でこと切れた、老人の姿がベンチの上に横たわっているだけだった。
PR