完全フィクション
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そういえばもう何年も経つ。
あの場所に立って彼女と話していたのが嘘のようだ。
それは当たり前の日課だったし、
あの頃はまるで今のような状況に置かれるとは思っても見なかった。
僕は歌を歌っていた。
彼女はそれを聞いて僕に声をかけてくれた。
別に僕の歌が好きだったわけでもなく
声が好きだったわけでもないらしい。
なんとなく、だそうだ。
彼女と過ごす時間は単純に楽しく
彼女の前で歌うのはもしかしたら
自分が一番自然に歌えている時だった。
彼女のことは名前ぐらいしか知らなくて
いつもそこに行けば出会えるだけの存在だった。
彼女は一度だけ僕の歌を好きだと言ってくれた事がある。
それは僕好みの歌でもなく、僕の作った歌でもなく。
歌の技術を見せ付けるような歌でもない
ありふれた特に何の特徴も無い歌だった。
次の日、彼女はそこに来なくなった。
彼女がいなくても、ああ、いなくなったんだとしか思わなかった。
どうして来なくなったのかはわからないが
何故か何かあるたびに僕はここへ来てしまう。
最後に彼女が好きだと言ってくれた他愛の無い歌を口ずさむ。
恋でも愛でもないかもしれないけど、
ここに確かに彼女との絆があった。
ただ、それだけの話。
あの場所に立って彼女と話していたのが嘘のようだ。
それは当たり前の日課だったし、
あの頃はまるで今のような状況に置かれるとは思っても見なかった。
僕は歌を歌っていた。
彼女はそれを聞いて僕に声をかけてくれた。
別に僕の歌が好きだったわけでもなく
声が好きだったわけでもないらしい。
なんとなく、だそうだ。
彼女と過ごす時間は単純に楽しく
彼女の前で歌うのはもしかしたら
自分が一番自然に歌えている時だった。
彼女のことは名前ぐらいしか知らなくて
いつもそこに行けば出会えるだけの存在だった。
彼女は一度だけ僕の歌を好きだと言ってくれた事がある。
それは僕好みの歌でもなく、僕の作った歌でもなく。
歌の技術を見せ付けるような歌でもない
ありふれた特に何の特徴も無い歌だった。
次の日、彼女はそこに来なくなった。
彼女がいなくても、ああ、いなくなったんだとしか思わなかった。
どうして来なくなったのかはわからないが
何故か何かあるたびに僕はここへ来てしまう。
最後に彼女が好きだと言ってくれた他愛の無い歌を口ずさむ。
恋でも愛でもないかもしれないけど、
ここに確かに彼女との絆があった。
ただ、それだけの話。
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