盗撮･盗聴の悲哀

情報がなければ、人と相対することも出来ないなんてかわいそう。

盗撮されていることがわかっていたアイドルは、そう呟いた。

目の前に現れて、本音を語ってくれたら、
私はもっとまともに話をすることだって出来るというのに。

それが例えば知人であったとしても、
覗き見ることが卑劣だとわからないその哀れさが、
絶望に値するほど滑稽で相手にする気にもならない。

『覗き見る』ということをしなければ
面と向かって人と話をする勇気もない
臆病者で卑怯者に他ならないのだ。

何の準備もなく人と仲良くすることが出来ない。
こんな悲しいことがあるだろうか。
自然体ではいられない醜さ。嫌悪感も溢れてくる。

もちろん信用の欠片すら得られることも出来ないだろう。
愛情を注がれずに育った子供が愛し方を知らないように。
それは非常に悲しくて情けないことだと本人は気付かない。
最低で最悪としかならないことを理解できないくらい愚かなのだ。

相手を知りたければ、相対した情報から導かれる、
自分のフィルターを通した評価で判断すべきなのだ。
それが出来ないということはコミュニケーション力の
欠落、そして破綻としか言いようがない。

全ては、卑しい自己満足の為に。
その醜さは畜生にも劣る嘔吐物のようだ。
きっと本人は事実を突きつけたら詭弁を振りまくだろう。
しかしながらそれは汚物の嫌悪感を増すだけの作業。

もっと簡単な方法で、仲良くなれたかもしれないのにね。
だからと言って受け入れるかどうかはこちらの決断によるけど。