腐り落ちる、羽根

自分の限界に気付いた時に

世界は暗転するどころか指標を示してくれる。

自分の出来ることと出来ないことを理解するべきだ。

もう僕にはそんなに時間は残されていない。

だからこそ人の全てを愛し、憎み、接する。

それは実に人間らしく、幼稚で、気持ちの良いものだ。

新しい刺激に突付かれた喪失感が、面積を増す。

暗闇の中で決して触れない星空のような尊さ。

もう少し先に行けば、景色も変わるかもしれない。

その時まだ同じ道を歩いていたとしても。

響

壁を叩くと音が響く。

床を叩くと音が響く。

心には響かないのにね。

叩いて叩いて音に包まれる。

耳が痛くて頭に響く。

心には響かないのにね。

私はだんだんおかしくなる。

ハイエナ

結局のところ流れはどうあれ

欲望を満たすためならば

いくらでも利用するんだなってわかったの。

私を大切にするふりをしてるだけ。

比重

軽々しく使うその言葉も

私にとっては重いものなの。

私に触れないでね。

私とは違うのだから。

苦悩と苦痛

苦しみ悩むから苦悩って言うの。

苦しまずになんて悩めないのにおかしいね。

苦しいと痛いは違うけれど

いつも痛くて苦しいんだよ。

そうでない時に私は眠る。